更年期障害は、閉経前後に起こるさまざまな身体的および精神的な症状を指します。
閉経は、女性の月経が完全に止まることであり、通常45歳~55歳の間に起こります。この期間に女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌が減少し、身体に様々な変化が生じます(>_<)
みんなに平等に訪れることなのですが、何事もなく過ごす人もいれば、さまざまな更年期症状が現れる人もいます。
生活に支障をきたす状態を『更年期障害』と呼びます😟
主な症状
- 身体的症状:
- ホットフラッシュ(ほてり): 突然の体温上昇と発汗。
- ナイトスウェット(寝汗): 夜間の大量の汗。
- 関節痛や筋肉痛: 特に朝に感じることが多い。
- 疲労感: 常に疲れている感じ。
- 体重増加: 特に腹部周りの脂肪が増えやすい。
- 精神的症状:
- イライラや不安: 感情の起伏が激しくなる。
- うつ症状: 気分の落ち込みや無気力感。
- 記憶力の低下: 物忘れが増える。
- 睡眠障害: 不眠や睡眠の質の低下。
対処法
- ライフスタイルの改善:
- バランスの取れた食事: 栄養豊富な食事を心がける。
- 定期的な運動: 軽い運動でも効果がある。
- 十分な睡眠: 睡眠環境を整える。
- ホルモン補充療法(HRT): 医師の指導の下でホルモン補充療法を行うことができる。
- サプリメント: 大豆イソフラボンやビタミンDなどのサプリメントが役立つことがあります。
- ストレス管理: ヨガや瞑想、趣味の時間を持つことでストレスを軽減する。
- アロマテラピー: ゼラニウム、ラベンダー、クラリセージなどのエッセンシャルオイルがリラックスやホルモンバランスの調整に役立つことがあります。
更年期におすすめのアロマオイル10選!
症状が重い時には、病院を受診する必要がありますが、軽い症状にはセルフケアがとても大きな意味を持ちます!
更年期障害の症状緩和に役立つとされるアロマオイルには、リラックス効果やホルモンバランスを整える作用を持つものがあります。
以下に、更年期障害におすすめのアロマオイルとその効果についてご紹介します。
1. クラリセージ (Clary Sage)
<効果>
- クラリセージオイルにはフィトエストロゲン(植物性エストロゲン)が含まれており、エストロゲン様の作用を示します。これにより、更年期に伴うホルモンの変動を調整し、ホットフラッシュ、夜間の発汗、月経不順などの症状を軽減するのに役立ちます。
- クラリセージオイルはリラックス効果があり、ストレスや不安を軽減するのに役立ちます。これにより、更年期に多い情緒不安定や不眠症を緩和する効果が期待できます。
- クラリセージオイルには気分を高める効果があり、更年期に伴ううつ症状を軽減するのに役立ちます。
- クラリセージオイルは血行を促進し、全身の血流を改善する効果があります。これにより、疲労感や冷え性の改善が期待できます。
<使用法> ディフューザーに数滴垂らして香りを楽しむか、キャリアオイルに混ぜてマッサージに使用、アロマバス
2.アニスシード
<効果>
- 甘くスパイシーな香り。アニスの果実から抽出されるアロマオイルです。果実なのですが、見た目が種子のように見えることからアニスシードと呼ばれます。
- 女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持つアネトールの含有率が高いことから更年期障害の症状緩和に効果が期待されています。
- アニスシードは消化促進、ガスの排出促進、腹部の不快感軽減に効果があります。更年期の女性は消化器系のトラブルを経験することが多いため、アニスシードはこれらの症状を和らげるのに有効です。
- アニスシードには強力な抗酸化作用があり、細胞の酸化ストレスを軽減することで、老化や更年期に関連する健康問題の予防に寄与します。
- アニスシードは刺激性・毒性の高さも指摘されているので、潰瘍を刺激する可能性やめまいを起こす可能性もあるため、長時間の使用は避けて低濃度で使用するようにしてください。
<使用法>ディフューザーに数滴垂らして香りを楽しむか、ハーブティー、料理への利用
3. ラベンダー (Lavender)
<効果>
- ラベンダーの香りはリラックス効果が高く、ストレスや不安を軽減するのに役立ちます。更年期にはホルモンバランスの変化に伴い、ストレスや情緒不安定が増えることが多いため、ラベンダーのリラックス効果が症状緩和に寄与します。
- 更年期の女性は睡眠の質が低下することが多いですが、ラベンダーの香りは睡眠を促進し、睡眠の質を向上させる効果があります。ラベンダーオイルを枕やベッドシーツに数滴垂らすことで、安眠をサポートします。
- ラベンダーは副腎の機能をサポートし、ホルモンバランスの調整を助けると言われています。これにより、ホルモンの変動による様々な不快症状を緩和する効果が期待できます。
<使用法> 枕に数滴垂らす、ディフューザーで拡散、バスソルトに混ぜて入浴。
4. ゼラニウム (Geranium)
<効果>
- ゼラニウムオイルは、ホルモンバランスを調整する作用があります。更年期にはエストロゲンやプロゲステロンのレベルが急激に変動するため、ゼラニウムのホルモンバランス調整作用が症状の緩和に役立ちます。
- ゼラニウムの香りには、心を落ち着かせ、感情を安定させる効果があります。更年期に伴う不安、イライラ、気分の落ち込みなどの症状を緩和するのに効果的です。
- ゼラニウムオイルは、ホットフラッシュや発汗などの更年期特有の症状を和らげる作用があります。肌に塗布することで、冷却効果とリラクゼーション効果を提供します。
- 更年期におけるホルモン変動は肌のトラブルを引き起こすことがありますが、ゼラニウムオイルは皮脂バランスを整え、肌の状態を改善する効果があります。
<使用法> ディフューザーで拡散、キャリアオイルに混ぜてスキンケアに使用。
5. ローズ (Rose)
<効果>
- ローズオイルは、ホルモンバランスを整える作用があります。更年期に伴うホルモンの急激な変動を緩和し、エストロゲンの低下による症状を和らげるのに役立ちます。
- ローズオイルの香りは、気分を高め、感情を安定させる効果があります。更年期に伴う不安や抑うつ感、イライラなどを軽減し、精神的な安定をサポートします。
- ローズオイルには、冷却作用とリラクゼーション効果があり、ホットフラッシュや発汗などの更年期特有の症状を緩和します。
- ローズオイルには抗うつ作用があり、更年期に伴う気分の落ち込みやうつ状態を和らげる効果があります。香りを嗅ぐことで、心の平静を取り戻し、幸福感を促進します。
- 更年期には肌の乾燥やシワが増えることがありますが、ローズオイルは保湿効果と抗酸化作用があり、肌の状態を改善します。
<使用法> ディフューザーで拡散、バスソルトに混ぜて入浴、マッサージオイル、フェイシャルスチーム
6. フランキンセンス (Frankincense)
<効果>
- フランキンセンスオイルは、内分泌系をサポートし、ホルモンバランスを調整する働きがあります。これにより、更年期に伴うホルモンの急激な変動を和らげるのに役立ちます。
- フランキンセンスの香りは、神経を落ち着かせ、ストレスや不安を軽減する効果があります。更年期に伴う精神的な不安や緊張感を和らげ、リラックスした状態を促進します。
- フランキンセンスオイルは、リラックス効果が高く、睡眠の質を向上させるのに役立ちます。更年期に伴う不眠症状の改善にも効果があります。
- フランキンセンスオイルの香りは、感情のバランスを取り戻し、気分を安定させるのに役立ちます。これにより、更年期に伴う気分の浮き沈みやうつ状態を緩和します。
<使用法> ディフューザーで拡散、キャリアオイルに混ぜてスキンケアに使用、バスオイル
7. バジル (Basil)
<効果>
- バジルオイルにはホルモンバランスを調整する作用があり、更年期に伴うホルモンの変動を緩和するのに役立ちます。これにより、ホットフラッシュや情緒不安定などの更年期特有の症状を軽減することが期待できます。
- バジルオイルの香りには抗うつ効果や抗不安効果があり、気分を高揚させるのに役立ちます。更年期に多い気分の落ち込みや不安感を軽減することができます。
- バジルオイルには疲労回復効果があり、更年期に伴う疲労感や倦怠感を軽減するのに役立ちます。
<使用法> ディフューザーで拡散、キャリアオイルに混ぜてマッサージに使用。
8.ジャスミン
<効果>
- ジャスミンの香りは神経系に働きかけ、リラックス効果をもたらします。更年期のストレスや不安感を軽減するのに役立ちます。
- ホルモンバランスを整える作用があるとされており、更年期に起こるホルモンの変動による不調を軽減するのに有効です。
- 血行を促進し、体を温める効果があります。これにより、更年期に見られる冷え性の改善が期待できます
<使用法> ディフューザーで拡散、キャリアオイルに混ぜてマッサージに使用、アロマバス
9.ネロリ
<効果>
- ネロリオイルには強力なリラックス効果があり、ストレスや不安を軽減します。更年期に伴う精神的なストレスや不安感を和らげるのに役立ちます。
- ネロリオイルはエストロゲンのような効果を持つフィトエストロゲンを含んでおり、ホルモンバランスを整えるのに役立ちます。これにより、更年期のホルモン変動による不快症状を緩和します。
- 血行を促進し、冷え性の改善に役立ちます。更年期に多く見られる冷え性や循環不良を改善します。
- リラックス効果により、睡眠の質が向上します。更年期に多い不眠や睡眠の浅さを改善するのに役立ちます。
<使用法> ディフューザーで拡散、キャリアオイルに混ぜてマッサージに使用、アロマバス
10.カモミール・ローマン
<効果>
- カモミールオイルには強力なリラックス効果があります。更年期に伴うストレスや不安を軽減するのに役立ちます。カモミールの香りは神経を鎮め、心を落ち着かせる効果があります。
- カモミールは天然の鎮静剤として知られており、睡眠の質を向上させる効果があります。更年期に多い不眠症や睡眠の浅さを改善するのに役立ちます。
- カモミールは体のホルモンバランスを整える作用があります。これにより、更年期のホルモン変動による不快症状(ホットフラッシュ、情緒不安定など)を緩和することが期待できます。
- カモミールには抗炎症作用があります。更年期に伴う関節痛や筋肉痛の緩和にも役立ちます。
<使用法> ディフューザーで拡散、キャリアオイルに混ぜてマッサージに使用、アロマバス、ハーブティー
使用上の注意
- 希釈: エッセンシャルオイルは濃縮されているため、使用する際はキャリアオイル(例:ホホバオイル、ココナツオイル)で希釈することが重要です。
- パッチテスト: 肌に塗布する前に、少量を皮膚の目立たない部分に塗ってパッチテストを行い、アレルギー反応がないことを確認してください。
- 医師の相談: 持病がある場合や妊娠中の場合は、使用前に医師に相談することをお勧めします。
更年期障害におすすめのレシピ
トリートメントオイルのおすすめレシピ
<材料>
- キャリアオイル(ココナツオイルやホホバオイル) 30ml
- アニスシード 1滴
- ローズ 1滴
- ラベンダー 3滴
<作り方>
- 遮光瓶にキャリアオイルを入れる
- アロマオイルを垂らしてよく混ぜる。
<使用方法>
胸の辺りに円を描くようにトリートメントしてみてください。
ゆったりとした気持ちで、香りを感じながら行うといいですよ🌸
おすすめフレグランスレシピ
気分が落ち込みがちな時のお守り代わりに好みの香りを身にまといましょう♪
<材料>
- ローズアブソリュート 5滴
- パルマローザ 2滴
- ベチバー 1滴
- 無水エタノール 10ml
<作り方>
- ビーカーに無水エタノールを入れる。
- 精油を加える
- よくかき混ぜる
・水を入れなければ、1年間保存できます。直射日光を避けて保存してください。
バススプレーおすすめレシピ
とってもいい香りのお風呂に癒されますよ✨
<材料>
- イランイラン 2滴
- クラリセージ 2滴
- ネロリ 2滴
- 無水エタノール 5ml
- 精製水 25ml
<作り方>
- 無水エタノールと精製水をビーカーに入れて、そこに精油を入れる
- ガラス棒でよくかき混ぜる
- 遮光瓶に移して出来上がり!
<使い方>
浴室を使う前にスプレーを3~4回全体にスプレーする。
<保存>1ヶ月で使い切る
まとめ
更年期障害は誰にでも平等に訪れるもの。
でも、その程度は個人によって大きく違います。
体に症状が現れる人もいれば、心に現れる人もいる。
でも、大切なのはそのことに慌てたり、悲しんだり、落ち込んだりせずにありのままを受け入れて流れに身を任せることです。(あまりにひどい症状の時にはもちろん病院を受診しましょうね♪)
必ず時間が解決してくれるので、その変化の時にはアロマオイルで心と体をケアしてあげてください。いつもよりちょっと高級なアロマオイルで自分にご褒美をあげましょう✨
不思議なことにこの時期は自然とホルモンのバランスをとる香りやリラックス作用のある香りを好むようになるそうです。体が必要な香りを選び出しているのですね!
ぜひ、自分の本能に正直に、好きだ!いい香り!と思うものを選んでみてくださいね(*^-^*)